ごあいさつ
財団法人 日立環境財団は、複雑化する環境問題に関する総合的な調査・研究活動を通じて、環境についての正しい認識と理解を促進することを目的とし、昭和47年1月に財団法人 公害調査センターとして設立された公益法人です。その後、昭和51年に財団法人 環境調査センター、平成13年に財団法人 日立環境財団に名称を変更しました。
財団創設当時、わが国は高度成長期にあり、驚異的な産業経済の拡大や科学技術の発展によって国民生活は目ざましい向上をみたものの、生産および消費活動にともなって、排出される汚染物質は全国各地でさまざまな公害を広範囲にわたって発生させ、国民の健康や生活環境に重大な影響を与えていました。
その後、公害問題は大幅に改善されたものの、生産活動や消費生活にともなう大量の廃棄物、大気汚染、河川の汚濁によって、身近な自然の美しさが失われつつあります。さらにまた、酸性雨、地球温暖化、オゾン層の破壊、海洋汚染、砂漠化、熱帯林の減少、生態系の破壊など、地球規模に拡大した環境問題は、今日ますます深刻化し、われわれ人類の共通のふるさとである地球の将来に、色濃い影を投げかけています。
環境省発足に象徴されるように、21世紀は環境の世紀といわれています。拡大し、進行する環境問題に対して、各国政府のほか、企業、市民の間でも非常に関心が高まり、リサイクル運動の活発化、環境保全ビジネスの具体化、環境に関する法律の整備、国際協力による地球環境への対応など、解決のためのアプローチが、さまざまな形でなされつつあります。こうした環境問題への多様な取り組みのベースには、何よりも環境そのものに対する深い認識と理解が必要とされ、循環型社会、持続可能な社会の構築を視点とする取組みを進める必要があります。
財団法人 日立環境財団では、こうした環境問題への正しい認識と理解を深め、循環型社会、持続可能な社会の実現に貢献するための活動を推進していきたいと考えています。
日立グループはいま、次なる時代に息吹を与え続けるという「Inspire the Next」のスローガンのもとに、豊かな人間生活とより良い社会の実現を目指しています。財団法人 日立環境財団の活動も、そうした日立グループの幅広い活動の一環として行っています。 |