小平記念日立教育振興財団の出会い

家庭教育研究

家庭教育のあり方を深く追求

小平記念会(後の小平記念日立教育振興財団)は、教育振興に寄与することを目的に設立。初代理事長の駒井は、「教育の原点は家庭にあり、幼児期の躾教育が成人後の人格を形成する」と提唱しました。1978(昭和53)年に教育学、心理学、社会学、精神保健学、幼児教育の専門家で構成する「家庭教育研究委員会」を発足。

新しい時代の幼児教育の研究とその実践として「幼児教室」や「お母さん教室」・「お父さん教室」を開設。当時、核家族化など社会状況の変化の中、子育てに悩んでいた親に新しい理論や育児法を広げ、親を育てる事業を実践していきました。

元家庭教育研究委員 特別インタビュー

飯長 喜一郎氏 [在籍期間:1979(昭和54)年~2015(平成27)年]

「家庭教育」「子育て」「親育て」 といったキーワードは、我々の研究から生まれました。横浜国立大学教育学部教授の依田明先生、日本青少年研究所の千石保先生や、早稲田大学文学部発達心理学の教授の小嶋謙四郎先生など、当時の「家庭教育研究委員会」には教育関連の各界の有名な先生が名を連ねていました。

中野 由美子氏 [在籍期間:1978(昭和53)年~2015(平成27)年]

親も子も一緒に育っていく、そういう動きが地域に広がっていきました。私が駒井さんにお会いしたのは1978(昭和53)年、親子教育の教室が横浜市戸塚区に開設されるときのことでした。当時は核家族化が進行したことによって、家庭の教育機能が低下し、校内暴力とか家庭内暴力が話題となり、親子間で凄惨な事件も起きていた時代です。

お父さん教室