スペシャルインタビュー

内閣府男女共同参画局長に聞きました。

理工系女子の“わたしのあした”は
どうなりますか?

伊勢志摩サミットでも、女性の理工系キャリア促進が
首脳宣言に盛り込まれました。

理工系女子にはどのような未来が待っているのでしょうか?

武川局長 :2016年5月にG7伊勢志摩サミットが日本で開かれましたが、そこでSTEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics)分野における女性のエンパワーメント(能力開花)の重要性が取り上げられ、首脳宣言に盛り込まれています。さらに、G7イニシアシブ「WINDS(Women’s Initiative in Developing STEM Career)」が立ち上げられ、国際的にも理工系の女性のキャリア形成を応援しようという動きになってきています。また、日本で主導的に開催されている「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム:WAW(World Assembly for Women in Tokyo)」でも、理工系分野における女性の活躍が議論されています。

このように国際的にも日本国内でも、さまざまな企業、研究機関、大学等で理工系の女子をぜひ採用したいという声が広がってきています。ですから、今後ますます、こうした分野で活躍の場が広がっていくはずです。

STEM

理工系女子にどのような活躍を期待されますか?

武川局長 :理工系の女子の皆様には、多様な視点と発想でこの分野を活性化していただきたいと期待しています。新たな価値を生み出す方々というのは専門分野に特化した知識や技術だけではなく、一般的な教養やデザインする感性、生活者としての実感なども非常に重要になります。科学技術には人間の生活をより快適に便利にしていくことが求められていますので、女性ひとりひとりの感性や実感をベースに、世の中を変えたり生活を豊かにしたりするような革新的な製品やサービスをどんどん発想し、形にしてほしいと期待しています。

武川局長