当財団は、子育て支援のための施設として、1974年に「日立家庭教育センター」(日立市)、1978年に「日立家庭教育研究所」(横浜市)を設立し、「幼児教室」「母親教室」を開設しています。
「幼児教室」「母親教室」は、2〜3歳児とその母親を対象とした週1回1年間のプログラムです。「幼児教室」では、子どもたちが保育士の先生や友達といっしょにさまざまな遊びを体験することで自主性と社会性を身につけていきます。「母親教室」では、子育て中の母親たちが「子育て」「親育ち」について専門家とともに考えたり、母親同士の子育てネットワークづくりをしていきます。
また、最近では「父親教室」も開催し、子育てを母親だけに任せるのではなく、父親も子どもとの遊びを通して子育てを一緒に考える場として成果を上げています。
日立家庭教育センターと日立家庭教育研究所では、子どもの成長にとってかけがえのない大事な時期を迎えているお母さん方が、仲間とともに考え、ともに学び、自分の子育てや親としての生き方を見つめ直すお手伝いをしています。そうした母親教室に参加されたお母さんの作文からも、幼児教室に参加しているわが子の成長に触発された心のうちが読みとれます。
泣き虫ママ
以前は、何て落ち着きがなく、自我が強くて大泣きするし、お友達におもちゃは貸せないし、他の子の良いところばかりと比較して、「どうしてうちの子だけ…」と思っていました。
私はいつも昌平に「良い子」を求めていました。買物中は大人しくしてくれる子、外食の時きちんと座ってくれる子、寝つきのいい子等々。けれど、これらは全て私の都合でしかなく、昌平の存在を見てあげてないのでは…と気付きました。私の中で「良い子像」を求めなくなった時、他の子どもにも目が行くようになり、我を通そうと大泣きしているし、おもちゃを貸せないこともあるし、昌平だけじゃないんだ、同じなんだと思えたら、不思議と昌平の良いところ、個性に目が行くようになってきました。
そして何より昌平の満面の笑顔。この笑顔は、私のエネルギー源、家族に幸福をもたらしてくれる魔法の力を持っていると思います。
これからも色々な表情を私に見せてくれるだろう…。きっとその度に、目がウルウルしてしまう頼りない「泣き虫ママ」だけど、身体も心も大きく成長する昌平に負けないように、もっともっとたくましい「かあちゃん」をめざして頑張りたいと思っています。
瞭くんの育て方マニュアル
寝顔の魔力ってすごいと思うのは私だけでしょうか。怒りすぎてしまった時でも、寝顔を見ていると、どうしてこんなに幼い子をあんなに泣かせてしまったのだろう、といつも後悔します。そして自然と顔がほころんできて、とても幸せな気分になります。
と今ではこんな余裕のあることを言っている私ですが、センターに入所した当初は、1歳2ヶ月の圭佑をおんぶし、3歳2ヶ月の瞭一を抱っこして、トイレにもこの状態で行くありさまでした。とにかく瞭一は人見知りが激しく、センターに行っても私から離れて遊ぶなんてことは期待していなかったんですが、周りの子が母親から離れて先生や友達と遊んでいるのを見ると、どうしてうちの子だけ…とセンターに行くのが憂鬱になっていました。でもある時、ある先生に「瞭一くんはママが大好きなんですね」と言われた時、、とてもホッとして、目頭が熱くなる想いでした。
いま自分の子どもに不満があるとしたら、それは私次第でどうにでも変えられるのです。そのためにも、私自身もっともっと成長して、瞭くんに合った育児マニュアルを作って行こうと思っています。

1978年(昭和53年)に設立した家庭教育研究委員会は、家庭教育研究・振興の実践の場である日立家庭教育センターや、日立家庭教育研究所における活動のバックボーンとして、積極的な家庭教育の研究と啓蒙活動を推進しています。
家庭教育研究委員会は、教育学・心理学・社会学・精神保健学・幼児教育などの専門家によって構成されています。

現代の家庭教育の問題点をさまざまな視点から捉え、新しい方向性を探るためのシンポジウムを開催しています。子育て中の父母や保育関連職員、行政関係者、学生など、幅広い方々にご参加いただいています。日立家庭教育センター・日立家庭教育研究所での保育の実践成果や、家庭教育研究委員による研究成果の報告とともに、子どもの教育に関わる有識者とのパネルディスカッションでは、さまざまな角度から子育てを考え、活発な議論を行っています。

当財団では、乳幼児を持つ母親を対象に、家庭教育の重要性を伝えていくため、日立家庭教育センター・日立家庭教育研究所の双方で、家庭教育セミナーを1983年から開催しています。最近では、子育てに取り組む母親だけではなく、保育関係者にも参加を呼びかけ、家庭教育研究委員やセンター・研究所職員を講師に、講演やディスカッションなどを行っています。子育てや幼児教育への日ごろの疑問や悩みを解決する場として、セミナーが大きな役割を担っています。
当財団では、家庭教育に関する研究を奨励する目的で、有意義な研究を対象に助成金を交付しています。助成金受領者には、翌年発行の「家庭教育研究所紀要」にその研究の成果を寄稿していただきます。
投稿の締切は毎年6月末日です。希望者は応募要領に沿ってご応募下さい。

家庭教育研究委員会および日立家庭教育センター・日立家庭教育研究所の研究員による調査・研究報告、実践活動をまとめたレポートと、投稿論文により構成される「家庭教育研究所紀要」を、毎年12月中旬に発行し、保育関係者や教育機関などに配付しています。
■投稿について
投稿の締め切りは毎年5月末日(必着)です。投稿規程および執筆要項に沿って、原稿を送付ください。
■問合せ先
(財)小平記念日立教育振興財団 日立家庭教育研究所
〒245-0061 神奈川県横浜市戸塚区汲沢1-27-6
Tel:045-865-2020 Fax:045-865-2003
※ お問合せ宛先に送られる個人情報は、問合せに回答した時点で破棄し、当財団で個人情報を保有することはありません。

母親教室に参加しているお母さんたちの声を掲載する機関誌を刊行し、教室に参加している母親や保育関係者に配付しています。