ページの本文へ

Hitachi

公益財団法人 日立財団

火山国日本 知って備えて楽しむ火山 山岡耕春 名古屋大学

12月5日(土)、上野の国立科学博物館日本館講堂で高尾記念市民公開講座「火山国日本 知って備えて楽しむ火山」を開催しました。
山岡耕春教授(名古屋大学大学院環境学研究科附属 地震火山研究センター)を講師にむかえ、近年活発化が注目されている火山をテーマに、主に身近な日本の火山について講演いただきました。山岡先生は地震予知連絡会副会長、火山噴火予知連絡会幹事でもあり、昨年9月の御嶽山噴火後、火山噴火予知連絡会御嶽山総合観測班長も務められました。またNHKのクローズアップ現代などでテレビ出演もされています。

講演では、冒頭に火山の魅力についてのお話があり、続いて噴火のメカニズムの説明、次に噴火予知の5要素が順に説明されました。山岡先生ご自身の、火山への強い興味と火山研究への熱意が聴衆にも伝わる講演でした。

火山の魅力

火山国日本 知って備えて楽しむ火山 山岡耕春 名古屋大学

火山は観光地となっているところがほとんどで、自然が豊かで風光明媚、登山を楽しむ、リゾートや温泉地などのメリットが多くあります。また、日本の国立公園の半分(17/34)に火山があり、マグマや噴火の形態について知っていると、地形や地層、生物群などのワイルドな自然があって面白いことがたくさんあります。

噴火のメカニズム

火山の噴火とは?

噴火の主役は泡

マグマが噴出する鍵となるのは、大昔に地球が創られたとき取り込まれた炭素から生じる二酸化炭素です。

火山噴火予知の5要素

(1)いつ(噴火時期)
(2)どこで(噴火場所)
(3)どのような(噴火様式)
(4)どのくらいの(噴火規模)
(5)いつまで(噴火推移)

いつも山頂火口から噴火するわけではない
いつも山頂火口から噴火するわけではない

噴火様式
噴火様式

噴火の例として、富士山と西之島の溶岩流、伊豆大島のストロンボリ式噴火、桜島のブルカノ式噴火、磐梯山の岩屑なだれ、そして御嶽山の噴火などがあります(動画を見ると理解が深まります)。噴火予知のどの要素も、信頼できる予測は残念ながらまだ困難です。

最後に

山に出かけるときは、その山が火山かどうかをまず調べ、火山なら現在の活動と過去の歴史を気象庁ホームページで事前に調べて、火山警戒レベルやハザードマップを知っておくことで、より安全により深く火山を楽しめます。

当日配布資料

小冊子「火山を安全に楽しむために」は火山学会のサイトよりダウンロードいただけます。