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公益財団法人 日立財団

教育フォーラム「変わる教育と日本の未来」開催レポート

2017年10月13日 人づくり

2017年8月25日、「日本工業倶楽部会館」において、教育フォーラム「変わる教育と日本の未来〜未来を創造(イノベート)する人財育成を考える〜」を開催しました。当日は教育関係者、日立グループ社員その他一般の方々を含め約120名が参加し、テーマへの関心の高さが伺われました。最後に設けた参加者同士の交流タイムでも、教育の話に花を咲かせる人たちで盛況でした。

「科学技術の振興」をルーツとする日立の財団活動は、青少年の育成や幼児・家庭教育に代表される「人づくり」に長らく携わってきました。その「人づくり」の土台である「教育」を通じた社会課題解決に貢献したいという想いから、現在は科学技術の発展を担う次世代の人財育成をめざす「理工系人財育成支援事業」を展開しています。本フォーラムはその一環として、広く教育トレンドを発信し、企業や教育現場の垣根を越えて、社会全体で教育の未来について考える機会を提供すること、また、日立財団の教育支援活動に対してご意見を頂くことを目的に初めて開催したものです。

今、予測困難な時代に一人ひとりが未来の創り手になることを教育の基本として、2020年からの教育の大改革が進められています。こうした変化を見据え、本フォーラムではこれからの教育や人財育成のあり方について、教育改革の最前線で活躍されている方々を講師にお迎えしました。

葛岡理事長による開会の挨拶
葛岡理事長による開会の挨拶

まず葛岡理事長より「社会課題解決に挑む人財を育成するためには、企業や財団も教育界と連携し貢献していくべき」との開会の挨拶がありました。続いて、基調講演は、教育改革実践家であり、奈良市立一条高等学校校長の藤原和博氏より「21世紀、正解のない成熟社会で生き残るには?」と題し、ご講演いただきました。「未来の授業」として実践いただいた参加者同士のブレインストーミングでは、まさに生きたアクティブ・ラーニングを肌で感じることができ、会場は大いに盛り上がりました。

藤原和博氏による基調講演の様子 藤原和博氏による基調講演の様子

合田哲雄氏による特別講演の様子
合田哲雄氏による特別講演の様子

続いて、内閣官房 人生100年時代構想推進室 内閣参事官 (前・文部科学省初等中等教育局教育課程課課長)の合田哲雄氏からは、『2020 年の教育改革とこれからの学びの在り方』と題し、AIが飛躍的に進化する社会においてどのような力を育んでいくべきか、またそのために日本の教育はどう変わっていくのかについてご解説いただきました。
これまでの学習指導要領改訂は「知識」の改訂であったが、今回の改訂では、この知識以外の「思考力・判断力・表現力」、「学びに向かう力、人間性」がそれぞれどういう構造で成り立っているかを、目に見える形で整理したとの事です。藤原氏のいう「情報編集力」の育成に貢献する内容に学習指導要領も追いつきつつある状況であり、その実現には教育界以外の支援や理解が不可欠だと仰っていました。

ブレストで盛り上がる会場 ブレストで盛り上がる会場

交流タイムで歓談する参加者の方々 交流タイムで歓談する参加者の方々

最後に日立財団より、こうした国の方向性を見据えて開発した理工系人財育成支援プログラム「日立みらいイノベータープログラム」について紹介しました。そのあとの交流タイムでは、本プログラムの教材や授業の様子の動画等もご覧いただきました。 参加者からは「社会の変化を肌で感じられた」「民間と教育現場が連携し未来を担う子どもを育成することは重要」といった声があり、フォーラム全体の満足度は98%と有意義な機会となりました。また、日立財団の成り立ちや「人づくり」にかける想いや姿勢へも理解を得ることができました。

今後も日立財団は「人づくり」の土台である教育を通じた社会課題解決の実現をめざし、教育支援活動を推進していきます。