日立感染症関連研究支援基金 研究成果報告書(日本語)
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も適用できる. 〇 日本,韓国,シンガポールでの PCR 検査戦略は必ずしも費用対効果に優れたとは言えなかったが,検査感度を向上すれば効率を改善できる. 〇 検査感度と予測値を向上させることができるカスケード方式の検査システムは,次回のパンデミックに備えて検討されるべきである. 〇 台湾で新たに導入した検査に関わるパラメータεの経時的変化の分析は,様々な NPI の動的影響を知るために有用であるが今後の課題として残された.〇北米グループ 北 米 グ ル ー プ は,こ れ ま で の 系 統 的 文 献 レビ ュ ー に 加 え,AI(人 工 知 能)を 活 用 し た レビューも実施した.また,観察されたデータを再現し,予測を行うことができる COVID-19 のシミュレーションモデルを作成して,ワクチンの迅速な開発の価値を推定することを試みた.特に,パンデミックに対する早期のワクチン接種の影響について検討した.その結果,以下のような知見を得た: 〇 AI を用いた文献検索では,ワクチンには一定の効果があることが示された.例えば,Pierre V ら 62 は,初回シリーズのワクチン接種および追加ワクチン接種について,2021 年 1 月 1日から 2023 年 3 月 10 日まで 58 件の研究についてメタアナリシスを行った.その結果,追加ワクチン接種は初回接種のみに比べある程度の効果を認め,また,初回接種に追加接種を行った場合は,ワクチン接種なしに比べかなりの効果をもつことが検証された.しかし,治療を受けた群と受けなかった群を比較した場合,両群にワクチンの影響の差は特に認められなかった.さらに広範な経済的影響については,ほとんど報告がなかった.ワクチンの効果についてのエビデンスが期待されたほど実証されないのは,北米では反ワクチン運動が強く,そのためにワクチンがうまく機能しなかった可能性があることが示唆された. 〇 北米における COVID-19 の感染者数統計をSEIR モデルにて分析・シミュレーションすることは,特に初期の段階ではデータに不明な点が多いため困難であった.しかし,パンデミックの後半でデータが蓄積されるにつれて,カナダ,米国,メキシコの一部地域のデータではモデル化が可能となった. 〇 パンデミックに対応するためには,予想される種々の感染パターンに応じた一連のモデルを作成して,早期に予測を行うことが最善のアプローチであると考えられる.しかし現実には,早期のワクチン接種の影響のモデル作成の際に,モデルパラメータの変化や,NPIとの相互作用などの定量的データが得られないことが判明し,SEIR モデルの限界やパンデミックに対する人々の社会心理的な行動選択の変化など,多くの問題が未解決の課題として残された.4.主な発表論文・学会発表等〇発表論文 1. Kamae I. A Theory of Diagnostic Testing to Stop the Virus Spreading: Evidence-based Reasoning to Resolve the COVID-19 Crisis by Testing. The Keio Journal of Medicine 71(1): pp. 13-20, 2022. DOI: 10.2302/kjm.2021-0009-IR〇学会発表 6. Kamae I: How did The Analysis of Dynamic Processes of Virus Transmission: How Could Diagnostic Tests and Vaccinations Stop COVID-19 Pandemic? Research Poster EPH65, ISPOR 2023, Boston, USA, May 8, 2023.17 2. Brådvik G, Augustsson M, Lindgren P, Persson U: Swedes stayed at home during the pandemic – regard-less of regulations. Health Economics, Läkartidningen. 2024; 121:24085; Läkartidningen 50-52/2024; Lakartid-ningen.se 2024-12-05 [Accessed on Aug 19, 2025] https://lakartidningen.se/halsoekonomi/2024/12/svenskar-stannade-hemma-under-pandemin-oavsett-regleringar/ 3. Persson U, Olofsson S, Yan Gu N, Gong CL, Jiao X, Hay JW. Quality of Life in the Swedish General Population During COVID-19 - Based on pre- and post-pandemic outbreak measurement. Nordic Journal of Health Eco-nomics. 2021; 9(1): 56-73. 4. Brådvik G, Lindgren P, Persson U. Varför stängde västeuropeiska länder ned olika mycket under 2020? Ekonomisk Debatt. 2022; no 6 vol 50: 54-67. https://www.nationalekonomi.se/wp-content/uploads/2022/11/50-8-gbplup.pdf 5. Caro JJ, Möller J, Santhirapala V, et al. Predicting Hos-pital Resource Use During COVID-19 Surges: A Simple but Flexible Discretely Integrated Condition Event Simulation of Individual Patient-Hospital Trajectories. Value Health. 2021; 24(11): 1570-1577. doi: 10.1016/j.jval.2021.05.023 7. Kamae I, M Kobayashi, R Watanabe: Cost-effectiveness Formulation of PCR-test Screening for COVID-19 日立感染症関連研究支援基金 研究成果報告書

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