ページの本文へ

理工系女子応援プロジェクト2022

「研究者になってHAPPY!! 〜進路・仕事・子育てのこと教えちゃいます〜」
公開対談&ワークショップ開催レポート

2022年8月2日(火)、株式会社日立製作所 中央研究所 協創の森において、「研究者になってHAPPY!! 〜進路・仕事・子育てのこと教えちゃいます〜」をテーマに、公開対談&ワークショップを開催し、女子中高生23名が参加しました。
サイエンスエンターテイナーの五十嵐美樹氏の進行で、日立製作所の研究員・寺本やえみ氏と田中佐知氏の公開対談を行い、その後のワークショップで、自分が思い描いていたリケジョのイメージが対談後にどのように変化したかについて、ワークシートを使い、参加者全員で考え、意見交換をしました。

リケジョのイメージが変わる? 公開対談後のグループ発表

参加者の皆さんは公開対談の後、3〜4名で一つのグループになり、対談の内容をもとに「リケジョのイメージの変化」「将来、理系に進む自分のイメージ」などのトピックについて意見を共有。
今回の登壇者である寺本やえみ氏、田中佐知氏、そして司会を勤めて下さった五十嵐美樹氏の3名のリケジョの先輩に対し、グループワークでまとめた内容を発表しました。

「リケジョのイメージとして数学が得意な人のイメージがあったんですけど、得意っていうことよりも理系が好きっていうので選ぶ人が多いんだなっていうのを話し合いました」
「理工系に進む将来のイメージとしては、結構専門的だったりするっていう部分もあるのかなって思ったんですけど、人々の暮らしをより豊かに、より便利にするというイメージが出ました」
「私は全然理科とか得意じゃないんですけど、やっぱり好きっていう気持ちが勝つと思うので、最後はどんなに迷っても自分を信じて進んでいけたらいいかなっていう風に思いました」
など、世間に流布されている「専門的、難解」な理工系のイメージから、参加者のみなさんの中で「好きなことをする、暮らしを豊かにする」などのポジティブな理工系のイメージへと変化が起きたことが窺われました。

その後、グループワークで話し合った内容に基づいた質問や相談に対し、登壇者の3名が直接答えてくれる質疑応答のコーナーを経て、最後に“リケジョからのメッセージ”ということで、3名がそれぞれの思いを参加者のみなさんに伝えました。

「まずそういう好きなこととかを、後から振り返って後悔のないように、色々とチャレンジをして探して前に進んでいってほしいです」(五十嵐氏)

「理系に進むということに対する、ある意味ハードルが少し下がったりだとか、やっぱり挑戦してみようって思ったりしてくれた方々がいらっしゃるとすごく嬉しいなと思います」(寺本氏)

「自分は物理とか数学とか苦手だからという理由で、諦めるには凄くもったいない広い世界が広がってるので、何か迷った時に、やっぱりこっちが好きだからっていう理由で、変なハードルがつかずに、好きな方に進んでいけるといいなと思います」(田中氏)

理工系の世界で活躍する先輩たちの熱いエールに、参加者のみなさんも夢に向かって一歩を踏み出す勇気を得たよう。和やかな拍手に包まれて、ワークショップが終了しました。

イベント後は
「一人一人考え方とか、持ってるものが違うから、自分を見つめ直すということが大事なんだなって思いました」
「理科と数学どちらか苦手という人がいても、自分の好きなことを見つけて好きだから進んでいくっていうのがすごい発見になりました」
「本当に幅広い分野で理工系って一概に言えないんだなって思ったんで、その自分の中で視野がとても広がりました」
など、これまでよりも幅広い視野で将来を見据えたことが窺える前向きな声があちこちで上がりました。

今後も日立財団では理工系女子を応援する色々なイベントを企画・開催していきます。

わたしのあした パイオニアトーク vol.8