日立財団では、財団の活動情報を集めたニュースレターを発行しています。シンポジウム、セミナー、表彰式などの活動報告や、最新のトピックスなど、日立財団に関するさまざまなニュースをお届けいたします。
ぜひご覧ください!
本ジャーナルは、多文化共生に関連する学術分野の有識者が相互に専門性を生かし、有機的な交流を図るためのプラットフォームとして、学術分野における新たな発想や視点の醸成に貢献することとあわせ、広く一般の方にも多文化共生を身近な問題としていただくことを目的に発行しています。
2025年12月発行の第5号は「経済×多文化共生」をテーマに、6月に開催したシンポジウムの講演録、論文、座談会など、幅広い分野の方々の知見や経験を踏まえた内容となっています。
巻頭言 公益財団法人 日立財団 鈴木 輝也
この電子ジャーナル第5号も様々な観点から日本における多文化共生社会の現状、あるいは今の日本における多文化共生社会の在り方にアプローチしたものとなっていると考えます。近所に困っていそうな外国籍の方がいたとしたら、日本語でも良いので一歩踏み出して話を聞くという姿勢、そして文化も含め相手のことを理解しようとすることが重要で、時には日本のルールやマナーを丁寧に伝えることも、より良い共生社会の構築の一助になると考えます。そして少しでもジャーナル読者の皆さまの気づきや参考になればと思います。
自分がもしその立場だったら〜反対側から見た多文化共生
多文化共生社会の実現に向けた課題と展望
日本における外国人労働者受け入れ政策のパラダイムシフトと若干の思い出
移民受け入れと日本経済
国籍も性別も年齢も関係なく、同じ目標に向かうスタッフとして働いています
「統計から読み解く移民社会⑤」
多文化共生の未来を創る、取り組み紹介
2025年8月に日立グローバルライフソリューションズ株式会社にて、外国にルーツを持つ従業員とその上長が参加する座談会を行いました。職場での様子ややりがい、今後の目標などについてお話を伺いました。
詳細は「日立財団グローバルソサエティレビュー」第5号で紹介しています。


日立財団は、これからの理工系人財に求められる問題発見力や、課題解決力を育成するために、小学校5年生を対象としたプロジェクト型探求プログラムを実施しています。日立グループ各社と連携し、全4回の出張授業を行います。2025年度は、渋谷区立上原小学校、横浜市立間門小学校、三芳町立竹間沢小学校、柏市立光ヶ丘小学校、柏市立富勢小学校、柏市立富勢西小学校、豊後高田市立真玉小学校の全7校がプログラム参加校です。
2025年10月28日 神奈川県横浜市立 間門小学校




2025年11月13日 千葉県柏市立 富勢小学校・富勢西小学校




2025年7月21日(月祝)、日本科学未来館において「理工系のみらいをデザインする〜私たちが描く10年後の社会〜」と題して開催したトークセッション&ワークショップのイベントレポートを、日立財団ウェブサイトに公開しました。ぜひ、ご覧ください。
日立感染症関連研究支援基金では、COVID-19禍への対処において顕在化した問題を、エビデンスに基づき学術的に調査・分析し、その知見を国際的に共有することをめざす研究を助成しました。2021年12月から3年間にわたり、5件の研究プロジェクトが実施され、すべての研究が終了しました。このたび、その成果をまとめた研究成果報告書を公開しましたので、ぜひご覧ください。
日立財団アジアイノベーションアワードは、ASEANの社会課題解決と持続可能な社会実現に資する科学技術イノベーションを促進するために、2020年度より開始した表彰事業です。
本アワードでは、持続可能な開発目標(SDGs)への貢献を目的として、あるべき社会像を描き、科学技術の社会実装を計画に入れた優れた研究および研究開発において、画期的な成果をあげ、明らかに公益に供したと思われる個人またはグループを表彰します。
2025年度は、ASEAN6か国(インドネシア、カンボジア、ラオス、ミャンマー、フィリピン、ベトナム)の26の大学・研究機関を対象に、SDGsの17のゴールと169のターゲットのうち、応募者が選定した1つのゴールと1つのターゲットに貢献する研究および研究開発の成果を募集しました。
対象大学・研究機関から推薦による応募を受け付け、厳正なる審査の結果、13名の受賞者が選定されました。
2026年1月16日、インドネシア・ジャカルタで表彰式を開催します。1月末には、日立財団ウェブサイトにて、受賞者および研究概要を公開する予定です。
ゴール12
つくる責任 つかう責任
ゴール9
産業と技術革新の基盤をつくろう
ゴール2
飢餓をゼロに
ゴール6
安全な水とトイレを世界中に
ゴール11
住み続けられるまちづくりを
ゴール3
すべての人に健康と福祉を
最優秀賞 300万円
エネルギーを超えた地熱:地熱水からの有用鉱物回収とグリーン産業への応用
国:インドネシア![]()
所属機関:ガジャマダ大学
氏名:Dr. Himawan Tri Bayu Murti Petrus
本受賞者は、地熱塩水から高付加価値製品を回収するクリーン技術を開発しました。シリカやホウ素化合物の商業化準備を進め、リチウム抽出技術もパイロット検証中です。これにより資源効率を高め、廃棄物削減や地域のグリーンジョブ創出に貢献しています。
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12.2
優秀賞 100万円
汚染物質からタンパク質へ:
食と環境を守るバイオレメディエーション技術
国:インドネシア![]()
所属機関:スラバヤ工科大学
氏名:Dr. Adi Setyo Purnomo
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6.3
本受賞者は、細菌とTiO2光触媒を組み合わせた革新的技術で有毒なバティック廃水を安全な水に変える装置を開発しました。太陽光で稼働し、90%以上の脱色と最大50%のコスト削減を実現します。処理水と廃棄物はキノコ栽培に再利用され、農村に新たな価値をもたらしています。
電子パッケージの信頼性向上に向けた熱機械解析と設計技術の開発
国:フィリピン![]()
所属機関:デラサール大学
氏名:Dr. Aristotle Tulagan Ubando
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9.1
本受賞者は、政府支援で設立された熱機械分析研究所(TALa)で中心的な役割を果たし、半導体企業との連携を推進しています。TALaはFEAソリューションにより試作コストと時間を削減し、設計の最適化と品質向上を実現しています。また、高度な技術者の育成にも貢献しています。
有害ガスの早期検知による健康・環境保護を目的としたスマートガスセンサー技術の開発
国:ベトナム![]()
所属機関:ハノイ工科大学
氏名:Dr. Manh Hung Chu
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11.6
本受賞者は、低消費電力で有害ガスを検知できるスマートセンサーを開発しました。室温で複数のガスを高精度に識別し、AIを活用したリアルタイム分析も可能です。この技術は安全・環境分野での活用が期待され、90本以上の論文や特許、国家科学技術賞受賞など、幅広い成果につながっています。
量子技術とAIによるIC設計最適化:
ベトナムなどの開発途上国における半導体研究開発の加速
国:ベトナム![]()
所属機関:ホーチミン市工科大学
氏名:Dr. Trang Hoang
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9.5
本受賞者は、AIと量子技術を活用したアナログIC設計の最適化プラットフォームを開発しました。設計時間を短縮し、エネルギー効率を高めるこの技術は米国特許を取得し、学術機関での導入にも成功しています。これにより、開発途上国の学生や企業が高度なIC設計に取り組める環境を提供し、ベトナムなどでイノベーションを促進しています。
奨励賞 50万円
全脂大豆から代替肉へ:
単軸押出法による持続可能なタンパク質と地域連携
国:フィリピン![]()
所属機関:フィリピン大学ロスバニョス校
氏名:Dr. Floirendo Pantas Flores
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2.3
ラオス在来牛の生産性向上と環境負荷低減に向けた米焼酎粕飼料の活用
国:ラオス![]()
所属機関:スファヌボン大学
氏名:Assoc. Prof. Dr. Sangkhom Khom Inthapanya
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2.4
農業廃棄物と水生植物を活用した有機肥料・バイオ炭の開発
国:ベトナム![]()
所属機関:フエ大学
氏名:Prof. Dr. Hoa Thi Thai Hoang
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12.2
製鉄廃棄物由来グラフェン系ナノ材料による環境・産業応用の展開
国:ベトナム![]()
所属機関:ハノイ工科大学
氏名:Dr. Tan Thi Vu
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12.4
有用微生物による水稲の生産性向上と持続可能な農業の推進
国:カンボジア![]()
所属機関:カンボジア工科大学
氏名:Dr. Kakada Oeum
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2.4
公衆衛生の向上をめざした先進免疫ナノ医療およびワクチンプラットフォームの開発
国:ベトナム![]()
所属機関:トンデュックタン大学
氏名:Dr. Viet Quoc Le
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3.b
エネルギー、健康、環境モニタリングのための機能性ナノ材料ベースのセンサーの持続可能な製造
国:インドネシア![]()
所属機関:スラバヤ工科大学
氏名:Dr. rer. nat. Ruri Agung Wahyuono
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9.5
多様な食品システムにおける食品の安全性、真正性、機能的品質を迅速に評価するためのグリーン分析手法
国:インドネシア![]()
所属機関:ガジャマダ大学
氏名:Dr. Widiastuti Setyaningsih
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3.4
2025年11月15日(土)、第21回日立財団科学技術セミナーを九段会館テラス(東京都千代田区)とZoomウェビナーのハイブリッドで開催しました。
今回のテーマは「ディープフェイク」。フェイクメディア研究の第一人者 越前 功先生(国立情報学研究所 情報社会相関研究系 教授)を講師にむかえ、AIの進化によるフェイクメディアの脅威と最新の対策技術について、わかりやすく解説いただきました。
越前先生は、マルチメディアセキュリティ、プライバシー保護技術、および情報セキュリティに関する研究がご専門で、特にディープフェイク検出技術やプライバシー侵害を防ぐための技術開発に注力されており、国内外で多くの特許を取得されるなど、多くの業績をあげておられます。


本物そっくりの顔や音声を自動的に作るAI(生成AI)の進歩と脅威
生成AIは、エンターテイメント分野やコミュニケーション分野など様々な分野で活用されていますが、なりすましや世論操作を行う目的で、生成AIを用いてフェイク画像やフェイク音声といったフェイクメディアを生成する事例が発生しており、世界中で深刻な社会問題となっています。
今回のセミナーでは、フェイクメディアによる脅威の事例を紹介いただき、その上でディープフェイクと呼ばれる顔を対象としたフェイクメディアの生成手法、ディープフェイクの検出技術をはじめとした最新の対策技術について解説いただきました。
講演は「AIによる制作物の責任は制作者にある。しっかりと教養を身に付け、見極める力を養ったうえで使っていただきたい。」という言葉で締めくくられ、参加者からは「AIの技術が高度になるほど使う側の知識が求められるという事がよくわかりました。」「フェイクメディア等から守る技術が国内で研究されているのはとても安心につながります。」など、たくさんの感想をいただきました。
今回の講演内容は、日立財団の公式YouTubeチャンネルでアーカイブを公開しています。アーカイブはお申し込みいただいた方への限定公開となりますので、ご興味のある方は下記からお申し込みください。
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