日本で暮らす外国人は、近年増加の一途をたどり、その数は、266万人に達し、総人口に占める割合は初めて2%を超えました。日本は今後着実に進む人口減少により、人手不足は顕在化しており、外国人就労者への期待は高まっています。
本シンポジウムでは、日本における多文化共生社会の現状と、日本人のメンタリティからみた「心の壁」について追及し、心のグローバル化を図るためになにをすべきかを考えていきたいと思います。
日本の将来のため、さあ、皆さんも一緒に考えませんか。
テーマ | 「日本社会における多文化共生社会実現の壁」〜心のグローバル化〜 |
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日時 | 2019年11月4日(月曜日・祝)14時00分〜16時30分(受付・開場13:30) |
基調講演 | 「夢をつなぐ 心をつなぐ」 サヘル・ローズ 氏(女優)
1985年、イラン生まれ。幼少時代を孤児院で過ごし、8歳で養母と来日。様々な苦難を乗り越えながら、高校時代から芸能活動を始める。声優の専門学校に通いながら東海大学でITを専攻し、卒業。日本語、ペルシャ語、ダリー語、タジキ語を話し、趣味・特技はテニスや絨毯織りと多彩。夢はイランに児童養護施設をつくること。現在、女優、タレントとして多くの番組等に出演し、4本のレギュラーを持つ。 |
パネルディスカッション | パネリスト
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会場 |
富士ソフトアキバプラザ5階「アキバホール」 (住所 千代田区神田練塀町3 TEL:050-3000-2741)
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定員 | 一般の方200名 参加 無料 ※先着順のため、定員に達し次第、締切させていただきます。 |
毛受敏浩 氏(めんじゅとしひろ)
(公財)日本国際交流センター 執行理事、チーフ・プログラム・オフィサー
慶応義塾大学法学部卒。米国エバグリーン州立大学公共政策大学院修士。兵庫県庁で10年間の勤務後、1988年より日本国際交流センターに勤務。多文化共生・移民政策、草の根の国際交流、日独フォーラム、東南アジアNGO活動など多様な事業に携わる。2012年より現職。慶応義塾大学、静岡文化芸術大学、恵泉女学園大学で非常勤講師を歴任。2018年度に内閣官房地域魅力創造有識者会議委員を務め、現在、文化庁文化審議会(国語分科会日本語小委員会)委員、新宿区多文化共生まちづくり会議会長、日本NPOセンター理事、未来を創る財団理事等を務める。第一回国際交流・協力実践者全国会議委員長。著書に『限界国家―人口減少で日本が迫られる最終選択』(朝日新書)、『自治体がひらく日本の移民政策』(明石書店)、『人口激減−移民は日本に必要である』(新潮新書)、『異文化体験入門』(明石書店)等多数。自治体国際交流表彰(総務大臣賞)の選考委員、国際交流基金地球市民賞の選考委員等を務めた。
アンジェロ・イシ 氏
武蔵大学 社会学部 社会学部メディア社会学科 教授
1967年、サンパウロ市生まれ。日系ブラジル人三世、自称「在日ブラジル人一世」。サンパウロ大学ジャーナリズム学科卒業。1990年に日本へ留学、東京大学大学院総合文化研究科の博士課程を経てポルトガル語新聞の編集長を務めた。留学生時代の1992年には、毎年NHK教育テレビで放送される第33回外国人による日本語弁論大会で優勝。日伯の移民やメディアを研究する傍ら、日本移民学会の副会長、公益財団法人海外日系人協会の理事などを務める。総務省や外務省の多文化共生関連の委員会の委員も歴任。たけしのTVタックルなどテレビ番組出演も多数。
唐沢 穣 氏(からさわみのる)
名古屋大学 情報学研究科(心理・認知科学専攻 心理学講座)教授
1986年に京都大学大学院文学研究科博士後期課程を終えた後、フルブライト奨学生として渡米、1991年カリフォルニア大学ロサンジェルズ校博士課程を修了し学位(Ph.D.)を取得。愛知学院大学講師、神戸大学助教授,名古屋大学教授等を歴任、2017年より現所属。専門分野は社会心理学。特に、集団間の偏見や誤った原因の推論など、人間の情報処理に見られる「偏り」や感情の性質、また文化の影響などについて、心理学実験や社会調査を用いて調べているほか、日本人の政治意識、道徳意識などについても研究している。日本社会心理学会常任理事、国際比較文化心理学会常任理事、日本心理学会国際委員等を務めた。
代表的な著書:
– 唐沢 穣・松村良之・奥田太郎(編著)(2018)『責任と法意識の人間科学』 勁草書房
– 北村英哉・唐沢 穣(編著)(2018)『偏見や差別はなぜ起こる?心理メカニズムの解明と現象の分析』ちとせプレス
山脇 絵里子 氏(やまわきえりこ)
一般社団法人 共同通信社 編集局 社会部 副部長
1992年、共同通信社入社。社会部に所属し、厚生労働省などを 担当。医療、福祉、五輪を含むスポーツ取材、女性に関する報道に携わる。特にストー カー問題はライフワークとして20年以上、事件の被害者や遺族 に取材を続け、ストーカー規制法の制定・改正を訴えてきた。著書に「改訂 ストー カー 被害に悩むあなたにできること リスクと法的対処(日本 加除出版/共著)」「いのちの砂時計 終末期医療はいま(共著/日本評論社)」等。ジェンダー法学会会員。