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第18回 日立財団科学技術セミナー ブレイン・デコーディング—脳内イメージをAIで解読する— 第18回 日立財団科学技術セミナー ブレイン・デコーディング—脳内イメージをAIで解読する—

11月26日(土)、第18回 日立財団科学技術セミナーをオンラインで開催しました。

今回は、脳情報学の研究をされている神谷之康氏(京都大学大学院情報学研究科 教授、ATR情報研究所 客員室長(ATRフェロー))を講師にお迎えし、頭の中のイメージや夢で見た内容をAIで解読し、可視化する技術「ブレイン・デコーディング」の研究についてご講演いただきました。

神谷先生が開発されたブレイン・デコーディングとは、「脳活動=心的内容を表現するコード」とみなし、機械学習によるパターン認識によって脳信号を解析するもので、頭で考えている世界や、夢で見た内容を映像化することができる技術です。
講演では、研究データや実際の映像・動画を交えながら、具体的な手法について詳しく解説されました。
脳内イメージを解読することによって、会話による意思疎通が難しい人とのコミュニケーションや精神疾患の診断に貢献することも期待されており、神谷先生はこの技術をAIやロボットなど、情報通信に役立てたいと研究を進めておられます。

脳内世界モデル =「ニューロバース」を外在化・共有できるか

夢の内容をデコードできるか?

最後に、多数寄せられた視聴者からの質問に丁寧にお答えいただき、参加者からは「脳科学への知識が深くなくても理解しやすかったです。」「AIを通して脳内イメージを共有することの可能性を感じました。」など、たくさんの感想をいただきました。今回の講演資料の抜粋版を以下からダウンロードいただけますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

お問い合わせ

公益財団法人 日立財団
〒100-8220 東京都千代田区丸の内1-6-1
電話 03-5221-6675

E-mail:hitachizaidan@hdq.hitachi.co.jp