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公益財団法人 日立財団理工系女子応援プロジェクト わたしのあした

PIONEER TALK Vol.6 YUMIKO ARAI

お仕事について。さまざまな立場の人が働く現場では
コミュニケーションを大切にしています

荒木:
会社に入られてからいろんなプロジェクトを経験されてきていると思うのですけれども、お仕事の中で、こんなことをやっていますということを、教えていただけますか。
荒井:
入社した頃は、現場の最前線で、現場を管理するというところからスタートして、年数を重ねていくに従って建物の工事計画に携わる様になりました。はじめのころは建物の一部を担当していましたが、徐々にエリアが広がり、今では建物全体の工事計画をして、それを実行するような立場になったかなというところです。
現場の仕事には、先ほどお話しした施工図を作成する業務や、工程・品質の管理など、さまざまあります。現場だけではなくて内勤部門に所属していたこともありました。プロダクト部では、着工に向けて、設計図を基に施工図作成の現場支援に携わったこと、技術部では建物をどのように作っていくかを検討して施工計画や工程表作成を行い、関連部門と協力しながら受注活動に取り組むなど、一つの建物を完成させるまでの様々な立場の仕事を経験させていただきました。
荒木:
こういうお仕事って、具体的にはどんな日々なんだろうと、イメージが湧かない方も多いと思いますので、朝からこんなふうに、「私、1日こうでした」のようなことを教えていただけますか。
荒井:
まず、現場では朝一番に朝礼を行います。工事担当者はその後、その日の作業についての確認をし、作業を開始します。お昼には各協力会社のリーダーたちと集まって、翌日の作業を調整する会議をします。作業時間中の作業指示及び工程の調整を行うのが工事担当者の一番典型的な業務です。現場の中の仕事だけではなくて、図面や計画書類を作成したり、机上で行うようなものもあります。
私が所属した施工図担当チームには、私の他に子育てや介護など、色々な働き方をされている方がいらっしゃったので、作業工程を確認する重要な打合せなどはみんなが揃うタイミングで実施するなど、メンバーとのコミュニケーションを密に図り、時間や環境など配慮しながら進めました。
荒木:
そうすると、図面を描いたりする机上のお仕事と、現場でのお仕事とをミックスしたような感じになるわけですね。
荒井:
そうです、そうです。
荒木:
現場での作業というのは、結構、女性にとって大変なところもあるかと思うのですけれども、そこについて、大変だったとこと、逆に女性だからこういうところを発揮できたみたいなご経験はありますか。
荒井:
やはり現場だと、男性社会というイメージが強くあると思うのですが、最近は女性の活躍も増えてきています。元々現場に入って何か重たいものを持つとか、力仕事をするということではなく、作業をしてくれる方々の調整役として、指示や作業の確認、管理をしていくところが大きな仕事ですので、女性だから難しいということもないかなというふうには感じています。女性だからやりやすいところでいうと、作業を円滑に進めるために協力会社の作業員の方々とコミュニケーションを図ったり、関係者との調整を上手に進めることは、割と女性としての強みが出るのかなと思います。
荒木:
女性の方ってどれぐらいの割合働いてらっしゃいますか。
荒井:
その現場の規模の大小にもよりますが現場は一つの会社のようなものです。現場の中にはトップとして所長がいて、所長の下に建築工事担当、設備工事担当、事務担当、施工図担当など、会社と同じように担当ごとの組織があります。工事を担当している人には、女性の人数が少ないのが現状ですが今回の「MIYASHITA PARK」においては、工事関係者の約3割が女性でした。
荒木:
今、お子さんがいらっしゃるということですが、その辺はどうですか。両立など、ご苦労もあるかと思うのですけれども。
荒井:
たまたま内勤の部署にいるときに出産をしたのですが、子どもがいて現場に出ている人が、やはり少ないというのが現状です。自分も、現場に配属されるかどうかというときに、いろいろ悩んだところもありましたが、やってみたいと思う気持ちが勝って、現場のほうに来させていただきました。実際やってみる中で、もちろん大変なこともありましたが何とかなるなっていうところもありました。そうやっていろんなところで活躍する人が増えて、みんなの選択肢が増えるといいなというふうに感じています。
荒木:
お子さんは、お母さんの仕事を、何となく理解できるぐらいの年齢でしょうか。どんなことをしているのかはお話しされたりするのですか。
荒井:
そうですね。「ママが作ったビル」みたいなことは。
荒木:
じゃあ、見てもらって。
荒井:
そうですね。
荒木:
「MIYASHITA PARK」にも、もしかして。
荒井:
はい。来て、「この仕事をしているんだよ」と言うと、「ママが作ったビル」みたいな話をしたり、そういったことは分かる年齢になってきています。
荒木:
何かそういう、具体的に見せられるものがあるのはいいですね。
荒井:
そうですね。私も、父の仕事とか母の仕事って、職場を見られる機会がなかなかなかったのでやはり、子どもを連れてきて中を案内してっていうことができるのが、すごく建築っていいなって思います。