2023年3月18日(土)、日立財団が実施する研究助成金事業「倉田奨励金」人文・社会科学研究部門への助成実績について検証するシンポジウムをオンラインで開催しました。
高度な科学技術に支えられ、効率的で便利な生活を手に入れた現代社会と、その一方で起こる環境問題や人口問題をはじめとするグローバルな規模での社会問題。今社会では、科学技術と社会を俯瞰的、構造的に捉えた人文知の重要性が再認識され始め、倫理的・社会的な取り組み、法制度など、人文・社会科学の視点や、人間性、社会システムといった観点によるアイデアが求められています。
本シンポジウムは、科学技術の発展の意味や価値と社会のあり方について考え、理解を深めることを目的として、一般の方のほか、倉田奨励金への応募を検討されている研究者の方を対象に実施しました。
発表1:諸富 徹 氏(京都大学大学院 経済学研究科 教授)
グローバル化とデジタル化がもたらす国際課税ルールの変容にみる市場、国家、市民社会の将来像に関する研究
発表2:佐藤 靖 氏(新潟大学 創生学部 教授)
現代科学技術の歴史的構造の我が国における様相の解明
発表3:藤木 篤 氏(神戸市看護大学 看護学部 准教授)
遺伝子ドライブの倫理的・法的・社会的課題に関する環境衛生倫理学的考察
城山 英明 氏
左から 花木 啓祐 氏、鈴木 淳 氏 神里 達博 氏
左から 諸富 徹 氏、藤木 篤 氏、佐藤 靖 氏
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