ページの本文へ

Hitachi

公益財団法人 日立財団理工系女子応援プロジェクト わたしのあした

PIONEER TALK Vol.4 SHIZUKO HIRYU

研究(仕事)と子育て、どちらも
中途半端でいいと割り切っています。
周りの方に助けてもらうことも大切、
そこからネットワークが
広がっていくことも。

荒木:
先生は、ご結婚されて今お子さんもいらっしゃると伺っています。
女性の場合はどんな仕事でもそうですが、研究と子育てとの両立は大変ですよね。その辺はいかがですか。
飛龍:
決してうまくいっているとは思えないところもありますけれども、今はどちらも中途半端でいいと割り切っています。
子供や家族を両方大事にするという姿勢は、研究に限らず、大事じゃないかなと思うんです。そうでなければ、後に研究者になりたい、という女子の学生さんが続かないと思うんですよね。
スーパーマン的なロールモデルの先生には、なかなかなれませんから。
子供ができるまでは夜中まで研究してという生活でしたけれども、今は子どもを保育園に預けて、夕方は迎えに帰って、180度研究スタイルも変わりました。
荒木:
そのやり方でもできなくはないんだな、と思われましたか。
飛龍:
はい。180度変えるにあたって何を変えたかというと、周りの学生さん、周りの方に助けてもらうことですね。
分からないことは専門の先生に加わっていただいて、共同研究としてやるなど、そういうことの積み重ねで、逆にネットワークが広がって、研究自体もすごく広がってきたように思います。
全部自分でやろうと思うと、どんどん狭くなっていく気がしますね。
結果的に学生さんにも他大学の先生や企業との関わりやチャンスが増え、良い面も増えたと思います。
荒木:
自分の制約をむしろ逆転の発想で捉える。いろんな方と一緒にというのは研究だけではなく企業も同じかな、と思っていまして、今は割と自分で、企業内でやるのでなくて、オープンイノベーションなどというふうに言いますけれど、外の方々との協力は良いのかもしれませんね。
そういうこともあってか、学生さんたちはすごくしっかりしてらっしゃいますよね。
飛龍:
そうですね。
私は朝来て夕方帰る生活で、コウモリと学生さんは本領発揮が夕方からなので、入れ違いですね。
そこはちょっと歯がゆいとこもありますけども、そこは信じて。
上からトップダウン的に言うのではなくて、自分たちで考える。飼育のシフトなどもそうですけれども、皆チームを作って、自分たちでおさめて自立してやっています。
すごく頼もしいなと思います。
私自身、育児休暇を合計2回(2年間)頂いているんですね。
その間、研究室の学生さんとはメールやSkypeでやり取りして、ゆっくり休ませていただきました。
学生さんたちみんながよく頑張ってくれていたので、ありがたいなと思います。
荒木:
育児休暇の間、学生さんとSkypeなどでやり取りしながら、というのは技術の進歩ということもあるのでしょうね。学生さん自身の受け止め方はどんな感じですか。別にそういうのは普通という感じですか。
飛龍:
二人目のときは、Skypeもメールも非常にうまく利用できたので、私がいない気がしなかった、と帰ってきた時に言われましたね。
それで周りの若い女性の先生方にも育児休暇は絶対とったほうがいいということを、自信を持って言えるようになりました。
荒木:
今のお話はとても良いメッセージになるんじゃないかと思います。
生き物を扱うような研究ですと、なかなかお休みをとるのも難しそうな感じがしたのですが、その中でも研究を続けられている。若い方々には、不安を持っている方も多いと思うので、良いお話だと思います。
飛龍:
私もまさかこんな感じで、子育てと仕事が両方できるとは思いもよらなかったです。
どちらか諦めなければと思い込んでいた部分があったんですけれども、なんとかなると、経験して思いました。
もちろん周りの方々からの理解と助けがあって、研究室の学生さん達も協力して助けてくれてのことですから、本当に感謝しかないんですけれども。