今までにない“新しい事業”を作るお仕事-営業技術。
日立製作所でさまざまなプロジェクトに取り組む齋藤有香さんに
サイエンスエンターテイナーの五十嵐美樹さんがインタビュー!
今のお仕事を始めるまで
自然や野生動物が大好きだった少女時代
いろんな動物を飼ったり、野生動物の番組を楽しみにするなど、自然や動物が大好きだった齋藤さん。将来は獣医さんやパークレンジャーになって、自然公園を守るような仕事につきたかったそう。
そんな齋藤さんは、ウミガメの研究をしている塾の先生と出会い、大学に生物を研究する理学部という学部があることを知ります。

「好きなことを一生懸命やりたい」進んだ理学部
やがて大学受験を経験する齋藤さん。見事、大阪市立大学の理学部に合格しますが、同時に薬学部にも合格。
家族からは「女の子だから、将来そういった資格があるほうが仕事にも就きやすい」という理由で薬学部進学を勧められますが、「とにかく好きなことを一生懸命やりたい」と理学部へ…。

研究とボランティア
「やりたいと思ったことはチャレンジ」
大学では植物の分類学、生理学などを専攻し、研究に没頭していた齋藤さん。一方で海外に行ってボランティア活動をするなどの社会活動にも積極的に参加していました。
常に「やりたいと思ったことはチャレンジ」していた彼女が、今のお仕事につくきっかけとなったのが、インドの孤児院でのボランティア体験。
齋藤さんは、孤児院で障害をもった少女と出会うことで「企業を通じた社会活動で多くの人を助けたい」という思いを抱き始めました。

背中を押した友人の言葉
研究も楽しい一方、環境や社会問題に対しての活動の必要性も感じる。さまざまなことをやりすぎて、自分のやりたいことが分からなくなっていた齋藤さんの背中を押したのは、友人のこんな言葉でした。
「それを選んだのは有香がやりたいって思うことを全部やっているはずだから、(それは)今は点でしかなくても裏では透明な糸でつながっているんじゃないかな」
日立製作所への就職を決めた齋藤さんは、今も友人の言葉を忘れないと言います。

海外担当として学んだこと
学生時代の海外ボランティア経験などを買われ、中国、フィリピン、ブラジル、ポーランドなど、さまざまな国で新しい事業を立ち上げる仕事をしていた齋藤さん。
国や文化といった大きなバックグラウンドの違いはもちろん、個人としての考えや立場、役割などを理解しながら話をするコミュニケーションの重要性を学んだそうです。

社会人として、母として
パートナーとの結婚を経て、お子さんを授かった齋藤さん。
もともと「子供を育てたい」と言う希望を持っていた齋藤さんは、会社と相談しながら、取引先との時差や長期出張の予定などに左右される海外担当から国内の仕事にキャリアシフト。
現在は営業技術を担当する日立製作所の主任技師として、そして小学生の娘さんの“お母さん”として、仕事と子育てを両立しながら、充実した日々を送っています。
