コラム:理工系女子のいま Vol.1

理系女子の可能性は「2倍」!?
データでみる日本の理系女子の今と未来

「日本の研究者の30%を女性に」が政府の目標

政府では男女共同参画推進のために、あらゆる分野で女性進出のための取り組みと、その比率の成果目標を決めています。理系女子が関係する「科学技術・学術」分野では以下のような設定がされています。

第4次男女共同参画基本計画(平成27年12月25日決定) 第4次男女共同参画基本計画(平成27年12月25日決定)

第4次男女共同参画基本計画(平成27年12月25日決定)

日本には約86万人の研究者がおり(経済産業省調べ、2014年)、上記の目標通りに30%を女性が占めるとなると、その数は約26万人となります。

では実際に日本にいる女性研究者はというと、OECD(経済協力開発機構)の2013年データによれば130,603人。ということは、政府目標値とは約2倍もの差があることになります。

「女性研究者が足らない」と各方面で言われている現状が、この数字からも浮かび上がってきます。
見方を変えれば、理系分野を志望する女性には「2倍のチャンス」が広がっているともいえそうです。