倉田記念日立科学技術財団の出会い

分析化学 鈴木 孝治

1992(平成4)年度に倉田奨励金受領、
分析化学のリーダーとして活躍

分析化学の第一人者である鈴木孝治 慶應義塾大学名誉教授も、倉田記念日立科学技術財団から1992(平成4)年度の倉田奨励金を受領した研究者のひとりです。受領時の研究テーマは「高性能光ファイバーマグネシウムイオンセンサーの創製と臨床医学への応用」でした。

分析化学とは、モノがどのような化学物質でできているのかを測定するための理論や方法を研究する学問です。鈴木氏はこの分野でシックハウス症候群の原因物質であるホルムアルデヒド検出やアルコール検知などの技術開発に尽力。この分野で大きな功績を残したほか、鈴木氏が開発した技術は各種センサー機器に応用され、産業や暮らしの発展向上に貢献しています。

倉田のこころざしは、こうしたかたちで結実しています。

1992(平成4)年度 倉田奨励金贈呈式
(左)鈴木孝治氏 (右)久保理事長(当時)

MOVIE こちらよりムービーがご覧いただけます。 2010年3月制作「日立グループの財団活動 倉田記念日立科学技術財団」より再録
プロフィール 鈴木 孝治 (すずき こうじ )

慶應義塾大学名誉教授、工学博士。
慶應義塾大学工学部応用化学科卒業(1977年)、同大学大学院修士課程 工学研究科応用化学専攻修了(1979年)、同大学大学院博士課程工学研究科応用 化学専攻修了(1982年)、工学博士(1982年)。慶應義塾大学理工学部教授(1998年)。慶應義塾大学名誉教授(2017年)。現在、慶大発ベンチャーAISSY株式会社取締役会長。専門分野は、化学センサー、 バイオケミカルプローブ、スマートケミカルセンサー、センシング機能分子、分析化学。