学術・科学技術の振興
社会経済活動が複雑に連結する国際社会において、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックが世界各国で甚大な人的・経済的・社会的影響を及ぼすとともに、その対処を通して政治・経済、法制度、科学技術、国際関係など様々な分野において多くの脆弱性や課題が浮き彫りになりました。現在、国際社会はCOVID-19禍収束への努力とともに、よりレジリエントな社会の構築に向け、COVID-19禍からの教訓と知を共有する必要があります。
日立財団はこれまで学術・科学技術の振興に貢献するべく、科学技術領域のみならず人文・社会科学領域の研究者への研究支援も主要な事業として実施してきています。今般、より良い社会を実現するための長期的視点からの支援という当財団が大事にしてきた考え方に基づき、株式会社日立製作所ならびに同社役員や従業員、グループ会社役員からの寄付によって本基金を新設しました。本基金は、COVID-19禍への対処において顕在化したさまざまな問題をエビデンスに基づき学術的に調査、分析、考察し、その知見を国際的に共有することをめざす研究に対して助成するものです。
臨床研究や生物医学的研究ではなく、COVID-19禍が市民生活、政治・経済、法制度、科学技術、地域社会、国際関係などに及ぼした影響についての人文社会科学、政策科学、社会医学的側面からの調査分析や国際比較調査分析などとしますが、必ずしもCOVID-19の感染症に限定するものではありません。研究対象国は日本に限定する必要はありません。
【例】
総額1億5,000万円
大型研究 | 中型研究 |
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5,000万円以下/件 扱う課題領域が複数あり、複数の専門性が求められる複合的テーマで、扱う地域が複数の大陸に広がりをもつ大規模な研究。 |
3,000万円未満/件 大型研究に満たない規模(課題領域や求められる専門性が限定的で、扱う地域、国が複数)の研究。 |
2021年12月から最長3年間
以下評価項目の個別評価ならびに総合的な審査のもと、選考委員会での合議により助成対象者を選定し、日立財団の理事会において決定します。
【選考基準】
電子申請による公募とします。
申請書類は以下からダウンロードいただき、指定の申請登録画面から登録、申請してください。
推薦書は指定の様式はありませんが、ウェブサイトにある推薦書のサンプルにて必要項目を参考にしてください。
申請登録完了時に3桁の申請番号および申請ページのURLが送付されます。提出する申請書および研究プロジェクト和文概要に必ず記載してください。
PDFおよびWordファイルの両フォーマットで申請書(英語版)を提出してください。両ファイルの申請内容に相違がないことをご確認ください。
郵送での申請は一切受け付けておりません。
【申請の流れ】
指定のURLから申請登録
申請番号および申請ページURLが記載の申請登録完了メール
申請ページから申請書類を提出
申請提出完了メール
募集期間は2021年4月1日から6月30日23:59(日本時間)です。
【申請登録】
以下URLから申請登録を行ってください。
申請には以下(1)〜(4)全ての申請書類が必要です。
【申請書類】
(1)申請書(英語・PDF)【必須】
(2)申請書(英語・Word)【必須】
(3)推薦書(日本語・PDF)【必須】
(4)研究プロジェクト和文概要(日本語・Word)【必須】
公益財団法人 日立財団「日立感染症関連研究支援基金」事務局
〒100-8220 東京都千代田区丸の内一丁目6番1号
E-mail:fundsupport@hdq.hitachi.co.jp